ヒット商品開発を支える理論について
MIP理論
消費者の「生活上の問題」を解決することによって新市場を創造し、生活変化をもたらした商品を
「新市場創造型商品(MIP :Market Initiating Product)」と呼びます。
新市場を創造した商品は、後発商品の100倍の確率で成功する
「MIP」と「後発商品」がどのくらいの確率で成功するかを比べると、MIPはその2つに1つ(53.8%)が10年以上シェアNO.1を
保つのに対し、MIPが創造した市場に後発参入した商品がシェアNO.1になれる確率は、わずか200に1つ(0.5%)であり、成功率は
100倍もの差があるのです。
新市場を創造する商品=「MIP」を開発するには、消費者の「生活上の問題」を解決することがもっとも重要なポイント
しかし、世の中に登場する新商品のほとんどは「何の問題も解決していない」か「商品上の問題」を解決しているに過ぎません。
消費者の「生活上の問題」に着目し、従来の商品やサービスでは満たすことのできない「未充足の強いニーズ」に応えることで、
新たな市場を創造する「MIP」を開発することができるのです。
C/Pバランス理論
すべての商品は、「買う前に欲しい」と思わせる力(商品コンセプト)と「買った後、買ってよかった」と
思わせる力(商品パフォーマンス)という2つの力によって、図にある4つのグラフパターンのどこかに
位置づけられます。このパターンは商品の発売前に既に運命づけられているのです。
「売れる商品」とは、「買う前に欲しい」と思わせる力と「買った後、買ってよかった」と思わせる力が
共に高いC/Pバランスの良い商品なのです。

未充足ニーズ理論
商品コンセプトの受容性は、「ニーズの強さ」と「未充足度」によって大きく変わります。
「成功する商品」=「MIP」を生み出すためには、「消費者の未充足の強いニーズ」に応えることが最も
重要なポイントなのです。
MIP開発においては、先ずは消費者自身も気づいておらず、潜在していることが多い未充足ニーズを発見
することが重要です。そして、その未充足ニーズに応えるベネフィットを持った「商品コンセプト=C」と
「商品パフォーマンス=P」を実現することによってMIPが生まれるのです。

ヒット商品開発を実現する手法
キーニーズ法:『売れる商品コンセプト開発法』
「キーニーズ法」は消費者の未充足の強いニーズに応える商品コンセプトをシステマティックに開発することができる
コンセプト開発の手法です。
キーニーズ法には消費者のニーズにもとづいて開発する「ニーズアプローチ」と企業が保有する技術シーズにもとづいて
開発する「シーズアプローチ」の2つのアプローチがあり、いずれも未充足の強い生活ニーズに応える商品コンセプトを
開発することができます。
「カビキラー」や「ジャバ」、「トニックシャンプー」、「プチッと鍋」、「プチッとうどん」など、数多くのMIPや大ヒット
商品を生み出した手法がこのキーニーズ法なのです。
表現コンセプト開発:『パッケージデザイン・広告のガイドライン開発法』
どれだけデザイン開発を頑張っても「商品コンセプト」が魅力的でないと「売れる商品」にはなりません。
また、「商品コンセプト」が魅力的でも「表現コンセプト化」に失敗するとやはり「売れる商品」にはなりません。
「商品コンセプト」の魅力を商品パッケージや広告にブレずに表現するためには、明確なガイドラインが必要であり、
そのガイドラインが「表現コンセプト」なのです。
表現コンセプト開発では、消費者の購買を動機づける「ネーミング」、「新カテゴリー名」、「USP」、パッケージの
「T&M」等を作りあげていきます。
CAS:『未充足ニーズ創造法』
「CAS」は、グループインタビューやインターネット調査、消費者の行動観察などによって得られた消費者のニーズ
情報をもとに意図的に「未充足の強いニーズ」を開発することができる手法です。この「未充足ニーズの創造」こそが
ヒット商品開発のハイライトです。
※CASとはConcept Assessment Studyの略です。
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